吉井の家 | 住宅

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《2010年6月》 木造 / 敷地:124.12㎡ 延床:147.58㎡

施工 有限会社 筑羽工務店
写真 Blitz studio


白壁の町並みで知られる筑後吉井町は、かつて豊後街道の宿場町として栄え、今もなお土蔵造りの建物や水路、町のたたずまいが残っている。
敷地はその「伝統的建造物群保存地区」内にある。しかし、主には西向きの交通量の多い道路に面し、東・南隣地には隙間なく建物が建つという厳しい敷地条件である。
外観は町並みを大きな敷地と捉え、その角に建つ蔵と見立てている。プライバシー、騒音、西日を考慮し、道路側に対してはやや閉じた印象であるが、周囲に緑を配し、明るく刻々と移り行く光や風を感じる快適な住まいとなっている。
リビングに続くバルコニーからは、隣建物の僅かな隙間に、建主が子供の時から親しむ耳納山麓を日々望むことができる。


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吉井の家