いつの頃からか、心に残る事柄や情景が、ある建築的なシーン(明確な形をとらなくとも)として
脳の襞(ヒダ)に溜まり込むようになってきた。
敷地のラインだけが入ったスケッチブックを前に、そのシーンが現れては消え、いくつかは紙の上に残る。
昔読んだ小説の構成、映画の場面、演劇の科白、子供のころ遊んだ森、旅先で出会った心地よい街や空間。
もちろん古典や巨匠たちの建築手法や理論…。
四季折々、刻々と移り変わる光や、吹き抜ける風といった自然…。
それらのシーンに、曖昧にあるいははっきりとした影響の中、建築は出来上がる。
心にふれるものを見つめる眼と、それらを繋ぎ合わせる精神(こころ)を磨き大事にしたいものだと思っている。
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