茶室 澄洽庵 | その他

澄洽庵

《2011年3月》

施工 株式会社 甲斐建設
写真 Blitz studio / (※)柳瀬 真澄


住宅の一室を改装し設えた小さな庵。
「光・外部との曖昧な関係」を主題とする聴雨庵と、「翳り・奥」をテーマにした対の空間です。
客座を覆う天井は、薄竹を編んだ軽やかな籠のような趣。小間にふさわしい親密さと、広がりを感じさせます。
床の間は、床柱を地板の角隅ではなく、内側に引いて立て、地板が床の領域から外に広がり出る原叟床。このわずかな“ずれ”が、空間に奥行きと静かな緊張感をもたらします。
小間としての設えながら、その求心的な精神性に寄りすぎることなく、むしろ広間的なおおらかさと翳りに、人の心がうちとけ、つどい合える茶室のあり様を求めました。
――“洽”(あまねくうるおす)


澄洽庵


〈 配置図 〉

茶室 澄洽庵