《2024年4月》 木造2階建 / 敷地:221.19 ㎡ 延床:125.47 ㎡
施工 有限会社 筑羽工務店
写真 Blitz studio
祖母・夫婦・子供1人のための住まいである。3世代が寄り添いつつ伸びやかであると同時に、互いを尊重し合いながら共に暮らす住まいであることが求められた。
敷地は、幅4mの道路に挟まれた狭角な三叉路の角地である。北東角地部分を駐車場とすることで、三叉路の狭隘感を無くし、住まいにおいては南面するシンプルな矩形平面を可能とした。
敷地北中央より入り、道路に面し明るい東側を平屋とし、南に屋根形状を内部に表したリビング・ダイニング、北に水回りを配し、西側を2層とし各個室を割り当てることによって当初の要望を満たすよう図った。
リビング・ダイニングは、南庭に全面開口を設け、中廊下に対しても広く開口とし腰窓を透け感のある布状の障子、その上部を透明な欄間とすることで、落ち着いた広がり感と共に、家族の動きや気配を緩やかに感じることができる空間となっている。
外観は、東側を平屋とすることで道路に対して圧迫感を無くし、3つのボリュームに分けた切妻屋根の小さなスケールの集合とすることによって、街並みに対して穏やかで凛とした佇まいとなるよう意図した。
※矢印をクリックすると画像が現れます